フェルマーの最終定理(サイモン・シン)の感想②
フェルマーの最終定理(サイモン・シン)の感想②
感動のフィナーレ
ワイルズが講演の最後に放った、「これで終わりにしたいと思います。」という言葉には、計り知れない達成感を感じました。しかし、この講演後に論文の査読で欠陥が見つかるというドラマのような展開になりハラハラしましたが、結果的に、論文の欠陥を無事修正し、8年にも及ぶ孤独な闘いに終止符を打つことに成功しました。
感想
私は、この物語の鍵となった人物が、日本人であることに誇りを感じました。世紀の大発見に日本人が登場するだけでなく、その中で重要な役割を果たしていた事には驚かされました。また、フェルマーの最終定理が、自分の予想の証明によって、証明されたことを志村さんが知った時の「ねえ、言ったでしょう。」というセリがとても印象的でした。
私ははじめ、この定理の証明は、一人の天才の偉業によってなされたものだと思っていましたが、実際は、歴史上の様々な人物たちの成果によって支えられ、人々の偶然の出会いも相まって証明されてものだと知りました。数学という一見個人プレーに思える学問が実際には、紅茶を飲みながら語明かす事だという事も知りました。
この本を高校の時に読んでいれば、数学の勉強に苦労することもなかったのかな~と思いました。