11才の僕に母は投資を教えてくれた(藤枝貞治)の感想
11才の僕に母は投資を教えてくれた(藤枝貞治)の感想
どうも、就活生です。
最近、投資に興味を持っていて情報収集しています。きっかけは、就活が嫌になって不労所得でなんとか暮らせないかと思ったことでした。しかし、本書も含めて、いろいろと調べていくうちに投資の収益だけで暮らすよりも、働きながら貯金してその貯金で資産運用する方が、精神的にも、経済的にも豊かに暮らせるという結論に至りました。
概要
本書ではまず、「幸せな暮らしとはなにか?」という問いから入ります。本書ではその解答として、精神的にも経済的にも豊かなうえで、自分の夢を叶えていくことだとありました。その手段として投資が有用な手段であるという流れで話しが進んでいきます。
前半は、母親と父親、そして著者の生い立ちがメインでどのような経緯で、投資について学んでいったのかという事が書かれていました。(詳しくは本書をご覧ください。)
後半は、投資に必要な心構え、具体的な投資の種類や手法が書かれています。
11才の僕に母は投資を教えてくれた: 小金持ち母さんから学んだ7つの人間力 ぷりっちママ (楽暮 ブックス)
- 作者:アフルエントライフアドバイザー 藤枝貞治
- 発売日: 2020/04/21
- メディア: Kindle版
投資の種類
【投資信託】
投資信託とは、投資家から集めた資金を運用のプロに預け、プロが株や債券に投資し、それによって得た収益を投資額に応じて分配するという金融商品。メリットは、投資に詳しくない人でも始められるという点。デメリットは、手数料が高い。「株式投資信託」「公社債投信」「不動産投資信託(REIT)」などの種類がある。
【不動産投資(アパート経営)】
マンションやアパート等の不動産を購入し、家賃収入や売却によって利益を得る投資。家賃収入の場合、ローンを返し終わればその後の賃料は収益になる。メリットとしては、価値がゼロになる可能性が低い、団体生命保険に入る事で、ローンの途中でも清算され、遺族が家賃収入や売却によって利益を得られるため生命保険の変わりになる。相続税時の節税になる等がある。デメリットは、空き家のリスクや新築で購入した場合、購入時に価値が減る事など。
【株式投資】
企業の株式に投資し、売却による差額分や配当などによって利益を得る。安く買い高く売るのが鉄則だがプロでもその予測は難しく、初心者のハードルは高い。経済や政治情勢、為替の変動など常にアンテナを張る必要がある。
【外貨預金】
外国の通貨で預金する事、円以外の米ドルやユーロなどで資産運用する。円安時に円を買うなど為替相場によってお金を増やすことが出来る。逆に、円高時に円を買えばお金が減るリスクもある。
【FX(外国為替証拠金取引)】
外国の通貨を売買することで、為替相場の変動で発生する利益を得る事。外貨預金との違いは、FXは「レバレッジ」をかけることが出来るため、預け金の何倍もの為替取引ができる。日本では、個人で最大25倍のレバレッジをかけることが出来る。短期間で大きな利益を狙えるため「投機」の要素が強い。大損を防ぐためセーフティネットもある。
【外国商品】
外国の金融商品。「外国投信」「外国株式」「外国債券」など様々。国内と同様、相場の変動に加え、為替変動や国が倒産するというカントリーリスクもある。
細分化するともっと種類は多くなりますが、ざっくりと上記のような投資があります。また、将来の売買を現在の価格で行う先物取引や、相場の上下が激しい仮想通過などもあります。
おすすめ投資法
筆者曰く、投資はまずやってみることが大事だそうで、自分がどの程度の損額に耐えられるのかという事はやってみないと分からないようです。また、その中で自分に合う投資を判断するのが大切です。また、上記の投資の中でもおすすめなのが、FXだそうで、理由は少額から始めることが出来、買いと売りの両方から入ることができる(裁定取引)ため、リスク回避がしやすいそうです。また、FXで資金をためた後は、様々な国、商品群(株、債券、不動産など)、サブカテゴリー(銘柄、通貨など)に分散投資する事でリスク管理をし、安定的な資産運用をすることが大切だとありました。
感想
私は会社の給料+αでお金を増やしたいと考えているので、まず積み立てNISAから始めようと思います。また、私が本書の中で印象的だったのは、以下の3点です。
・自分が普段どこにどのくらい使っているのか把握すること
・普段の日常生活で常にアンテナを張ること
・なんのために貯金するのかを明確にするのかというところです。
上記の3点はカネの亡者になるのではなく、自分らしく生きるためのポイントです。私も、夢を叶えるための手段として、お金をうまく活用していきたいと思います。
夢をかなえるゾウ3~ブラックガネーシャの教え~(水野敬也)の感想
夢をかなえるゾウ3~ブラックガネーシャの教え~(水野敬也)の感想
ガネーシャの教え
・自分の持ち物で本当に大切なものだけ残し、必要のない物は捨てる
・苦手な分野のプラス面を見つけて克服する
・目標を誰かに宣言する
・物事をマスターする
・上手くいっている人のやり方を調べる
・一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的にまねる
・空いた時間をすべて使う
・合わない人を褒める
・気まずいお願い事を口に出す
・今までずっと避けてきたことをやってみる
・自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける
・一度もうけを忘れえてお客さんが喜ぶことだけを考える
・自分の考えを疑ってみる
・自分にとって勇気が必要なことを1つやってみる
・優れた人から直接教えてもらう
・一緒に働いている人に感謝の言葉を伝える
・自分で自由にできる仕事を作る
・余裕のない時に、ユーモアを言う
・目の前の苦しみを乗り越えたら手に入れられるものを、できるだけ多く書き出す
・欲しいものが手に入っていく「ストーリー」を考え、空想を膨らませていく
・手に入れたいものを「目に見える形」にして、いつでも見れる場所に置いておく
・自分流にアレンジする
感想
この本はざっくりいうと「努力をする意味」と「努力の仕方」が書かれています。
前者で私が感動したのは、「努力は世界を知るためのもの」というところです。ガネーシャが言うには、この世には2つの人生があり、1つは努力する人生、もう1つは努力しない人生です。このどちらがいいという訳ではないですが、1度努力したうえでどちらの人生を選ぶか決めてほしい、とありました。私自身、どんな努力も決して無駄にはならないと考えてはいましたが、それによって世界を知る事ができるという考え方は思いつきませんでした。確かに私も、勉強を通して世界がいかに発展してきたのかという事を知ることが出来ましたし、就職活動を通して、親が仕事をしながら育ててくれたありがたみを知ることが出来ました。
また、私は現在、就職活動中でですがGWに突入する前あたりからお祈りメールの連続によって、就活に対するやる気が失せていました。私の場合は、お祈りメールをもらった事に対してやる気をなくしたわけではなく、自分の努力が水の泡になってしまったという事に対してやる気をなくしていました。そして、次の努力も無駄になってしまうのが怖くて努力を諦めている状態でした。しかし、本書を読んで今までの企業研究や自己分析が無駄ではなかったことに気付かされました。これまでの失敗経験がなければ今後の面接にも、活かすことが出来ませんし、業界研究によって得た知識は社会人になっても役立つものなので決して無駄にはなりません。つまり、就活は、私の世界を広げてくれるものになりました。
後者は上に書いた通りで、すべて言われてみれば当たり前の事です。しかし、これらを実践するのは「痛み」を伴うため難しい、と本書にはありました。なぜなら、ほとんどの教えは、苦手なものや人に対する挑戦といった勇気のいる事や、面倒事だからです。上で就活の苦悩の糸口を解決する糸口をつかんだと書きましたが、まだ行動には移せていません。実際にやることは今までと変わらないため、また苦しい思いをするでしょう。しかし、本書で、苦しみは夢を実現させる段階にあることの証拠だとありました。確かに戦意喪失中の私には、焦ってはいたものの苦しみはありませんでした。
私が今、就活で実践すべきものは今まで面倒に思い避けていた、自分の考えを疑ってみる事と、自己流ではなくうまくやり方でやってみるという事です。あと、これまでの面接の振り返りです。
まとめ
久しぶりに感動する本を読んだような気がします。この本のすごいところは、巻末に記載してある参考文献の量です。40冊以上にも及ぶ過去の偉人たちの自伝や、自己啓発本が記載されていました。なので、この本1冊で相当な知識や知恵が身につくと思われます。
努力はとても苦しく、逃げてしまいたくなるけれど、努力を積み重ねる事によって世界を知ることが出来る。
あと、今知ってびっくりしましたが、
7/9に 夢をかなえるゾウ~ガネーシャと死神~が発売されるそうです。
何様(朝井リョウ)の感想
どうも。最近、就活が嫌で、忘れたいという気持ちで読書をしているのはいいものの、結局、就活関連の本を読んでしまう私です。
前作「何者」は以前に小説で読んだことがあり、最近アマゾンプライムで映画を見たことがきっかけで、続編の本作を読みました。
何様(朝井リョウ)の感想
読んでから気づいたのですが、1作目の「何者」は就活を通して何者かになろうとしている就活生について描いた作品で、今作の「何様」は、採用活動を通して、何様のつもりで学生を評価している面接官の立場で書かれた作品でした。
私は現在就職活動中という事もあり、おこがましいですが、面接官に対して「こいつらは何様のつもりで面接をやっているんだ!」と思ったこともありました。本作では、志望動機に対して深い裏付けを求める事に対する罪悪感と、それらを判断する資格が自分にはあるのかという葛藤が描かれており、当たり前ですが、面接官も人間なんだなと感じました。
感想
特に、印象に残ったのは、「逆算」と「何様」でした。前者では、もの事の始まりにきっかけを求めることは無意味だとありました。私も最近、いつかやってみたいという夢ができましたが、実際にそれらを始めるためのきっかけを探してばかりいたような気がしたので、この部分にはハッとさせられました。自己分析のやり方にも通ずることだと思いますが、人間の1つ1つの行動に、深い意味なんてないと思います。しかし、後から考えると、あの時のあれが、原因だったのかもしれないと紐づけることはできるし、その程度でいいと思います。つまり、まずはやってみようの精神が大切だと、改めて感じました。
後者では、100%本心で思ったことでなくとも、1%でも本心で思ったことであればそれは、誠実と呼んでよいのではないかという投げかけがされていました。本書ではこれを「本気の1秒」と呼んでいました。就活では、これは本当に自分の本心なのかと自問自答する事があると思います。私は、業界選びや職種選びの際に、これを何度も考えました。しかし、「本気の1秒」のように、少しでも興味があれば、迷っている事にも挑戦する価値があるのではないかと思わされました。
フェルマーの最終定理(サイモン・シン)の感想②
フェルマーの最終定理(サイモン・シン)の感想②
感動のフィナーレ
ワイルズが講演の最後に放った、「これで終わりにしたいと思います。」という言葉には、計り知れない達成感を感じました。しかし、この講演後に論文の査読で欠陥が見つかるというドラマのような展開になりハラハラしましたが、結果的に、論文の欠陥を無事修正し、8年にも及ぶ孤独な闘いに終止符を打つことに成功しました。
感想
私は、この物語の鍵となった人物が、日本人であることに誇りを感じました。世紀の大発見に日本人が登場するだけでなく、その中で重要な役割を果たしていた事には驚かされました。また、フェルマーの最終定理が、自分の予想の証明によって、証明されたことを志村さんが知った時の「ねえ、言ったでしょう。」というセリがとても印象的でした。
私ははじめ、この定理の証明は、一人の天才の偉業によってなされたものだと思っていましたが、実際は、歴史上の様々な人物たちの成果によって支えられ、人々の偶然の出会いも相まって証明されてものだと知りました。数学という一見個人プレーに思える学問が実際には、紅茶を飲みながら語明かす事だという事も知りました。
この本を高校の時に読んでいれば、数学の勉強に苦労することもなかったのかな~と思いました。